2010年10月2日

尾道てっぱん

<絞り:f8 測光:中央重点 露出補正:+2/3EV 1/200秒 ISO400>
 
撮影場所⇒『広島フォト散歩map:尾道海岸通り
 
 
今週9/27から尾道を舞台にNHK連続テレビ小説『てっぱん』がスタートした。
 
尾道は、私の故郷。
物心つくかつかない頃から“てっぱん”にはすごくお世話になった。
もちろん“てっぱん”とは言わない。
お好み焼きのことを略して、“おこのみ”と言っていた。
 
近くにあったおこのみ屋さんのてっぱんは、せいぜい1~1.2m四方ぐらいで
焼方のおこのみ屋のおばちゃんを囲んで5~6名座れば満席状態で
昼時間ともなれば順番待ちとなっていた。
 
幼少の頃、母ちゃんから卵とお好み代金(20円ぐらいだったと思う)を貰って
喜び勇んで食べに行っていた。
当時は、おこのみのトッピング卵の持参はごくごく普通で、
時としては、余りものの冷飯を持って行き焼き飯も作ってくれていた。
お好み焼きもそうだけど、焼き飯もてっぱんで炒めると
自宅で作るそれとは一味も二味も違っていた。
 
それから、おこのみ屋には表紙も破け、ページの途中はおこのみソースで糊付けされ
ソースの茶色い染みの付いた古いマンガが必ず置いてあり、
そのマンガを読みながら、おこのみを食べるのが楽しみのひとつだったことを思い出す。
当然、てっぱんと口の間にあるマンガの上には、おこのみが何度かコテからこぼれ落ち、
更に糊付けページが増えることとなる。
 
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今日の一枚は、
『てっぱん』の主人公村上あかり(瀧本 美織)が、
祖母田中 初音(富司 純子)が尾道水道突堤から海に投げ捨てたトランペットを
海に飛び込んで拾い上げるシーンがあった。
その突堤かどうかはっきりしないけど、
突堤の海越しに見えるのが
村上あかりの住まいがある造船の盛んな島、向島です。
 
 

2 件のコメント:

  1. ソースで糊付けられたマンガ本。
    マンガ本の入ったカラーボックス。
    カラーボックスの上にはグラス。
    その横に栓抜きがぶら下がった冷蔵庫。。
    座席の丸い背もたれのないパイプ椅子。。
    座敷はおばちゃんが横になるだけのスペース。
    残りは、ダンボールが積んである。
    おばちゃんはよく喋る。
    未亡人と思われる常連がいつも隅に座っている。
    客でもないのに座っている。
    忙しくなると席を空け、おばちゃんの手伝いを始める。
    キャベツは新聞紙に包んであって、その辺にある。
    メニューにはないらっきょうとかが時々鉄板の横にある。
    お好み焼き屋にはそんな法則があった。

     と、思いませんか?

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  2. 大番頭 御中
     そうそう、そうそう、そうなんよ
    いろんなことを思い出します。
    壁掛けの煤けた首振り扇風機。
    サイドメニューのところてん、かき氷。
    手回しのかき氷機、木製の氷保管庫。
    ちょっと贅沢気分になれたおこのみトッピングの四角い“いか天”。
    オカメマーク「オタフクソース」のロゴが入った暖簾。
    ……
    ……
    セピア色の思い出です。

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