2012年9月30日

中秋の彩り ~その4~

   
 
 
安芸太田町「井仁の棚田」からの帰り道
 
 
 
 
 田んぼの畦に咲くたくさんのヒガンバナ
 
今日一番私が撮りたかった景色にやっと出会えました。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
湯来町・安芸太田町で撮影した『中秋の彩り』はこれでお終いです。
次回は、広島電鉄廿日市駅、まもなく解体される木造駅舎。。。。。。。。。。
 
 

2012年9月29日

中秋の彩り ~その3~

  
湯来町まで来たので、筒賀の井仁の棚田まで足を延ばすことに。
 
湯来町ではほとんどの稲がまだ刈取られていなかったので、
ここ井仁でも黄金色に輝く稲穂を見ることができるんじゃないか・・・・・・
と、
 
しかし
甘かった、

見渡す限り稲刈り済み ヾ(≧∇≦)〃
 
通りがかったおばあちゃんに聞いてみると
先週末までに刈ってしまった、とのこと
 
残念無念
しかし来た限りには何か撮りたい.....................
 

で、 
撮った最初の写真は、真夏を象徴するような花サルスベリと“はぜ掛け”、
ミスマッチな一枚。
 
 

  
井仁地区のメインストリートです。

左側の建物は昭和50年に休校となった井仁小学校
休校時の生徒は3名だったそうです。
銘の入った校門は当時のまま残っています。
 
で、この写真を撮るきっかけとなったのは、
井仁小学校じゃなくて、
一番右側の黄色いホーロー看板。
民家の玄関横に掲げられていました。
小さくて判らないと思いますが、
『平和櫻 ヘイワザクラ 廣島 相良醸』
とあります。
 
“相良醸”とあるので“相良醸造(酒)”じゃないかと、、
となれば、必然的に平和櫻という銘柄の日本酒のPR看板
 
全く聞いたことない銘柄じゃね、と思いつつ
ホーロー看板が珍しいので
井仁の風景と合わせて撮影したものです。

  
現存するなら飲んでみたいと思い、ネットで調べてもよく判らない。
 相良醸造も平和櫻も廣島県内でヒットしない。
 
ご存じの方、、、、、、いらっしゃいませんか?!
 

  
“稲孫”
“ひつじ”と読みます。
辞書によると「刈ったあとの稲から再び伸びる稲」とあります。
私も活字でしか見たことがないので、
どの音にアクセントが付くのか?
“ひ”なのか、“つ”なのか、、それとも“じ”なのか?
いやいや“羊”のようにどこにもアクセントが付かないのか、
判りません。
  

まぁ、それはさておき

湾曲した田んぼの形に沿って植えられた稲、
ここは2~3週間ほど前に刈られたのでしょうか、
既に稲の掛かっていない
はぜ掛けの脚とカーブを描く稲孫です。
 
 

 
 最後の写真は、
棚田を象徴する何段にも組まれた
石垣と はざ掛け

少し大きめ(横:1000pixel)にリサイズしていますので
クリックして実寸でごらんください。
 
 
 
 
 
 
 
 
次回まで続きます。
次回は、帰り道で出会ったヒガンバナと稲田の風景です。

2012年9月27日

中秋の彩り ~その2~


湯の山温泉を通り過ぎると道路脇には、金色に染まる田園風景が広がっています。
 
曇っていた空もいつの間にか青空が.....
 
実った稲穂の上には赤とんぼが飛び交い、正に絵に描いたような秋日和



私が座り込んで写真を撮っていると散歩中のおじいさんが話しかけてきてくれました。
頭にはピンクの鉢巻き、手には杖を持ち散歩途中の様子

『わしも少し前までよう写真を撮りょうたんじゃ。最近のカメラはフィルムが要らんようなって便利になったのぉ
 とカメラ談義から始まり、
『ここらへんの若いもんは嫁や婿の来てがのうて(無くて)困っとる』
 など地元の社会問題とか
『今年は台風が来んかったけぇ、米が順調に育ってえかった。あと1週間ほどで稲刈りができる』
 と農業時事放談、
またご自身の体調のことだったり、日本を取り巻く中韓の国際問題まで、2~30分ほどお話させていただきました。
別れ際には
『草が生えとるところはマムシがおるけぇ気をつけにゃいけんで!! こないだもマムシを見つけたけぇ、捕まえちゃろう思うたら逃げてしもうたぁ・・・』
ワイルドなおじいちゃんでした。
 
ありがとうございました、いつまでもお元気に!!!

写真は、そんな会話の後、ご自宅へ帰られるおじいちゃんの後姿です。

 
 
やっと見つけた
田の畔に咲いているヒガンバナ






 
 
 
 次回は『井仁の棚田』です。
 
 

2012年9月26日

中秋の彩り ~その1~

  


湯来町の秋です。
 
出掛けたのは9月24日、
ヒガンバナ5分咲きといったところでしょうか、
蕾もまだまだ沢山、今月いっぱいは見頃と思われます。 
 
 


休耕地と思われる草地には、
優美なヒガンバナばかりが目立つ存在ですが、
その長~い茎の根元には
ツユクサやゲンノショウコなどの小さく可憐な花々もたくさん咲いていました。
  
  
 

余談ですが、
写真のゲンノショウコ、漢字で書くと「現の証拠」
下痢止めに効く生薬のようで、
このちょっと変わった名前の由来がユニーク
 
 中国新聞社発行の『広島県の山野草 夏・秋』から引用させていただくと

「小野蘭山(1803)が下痢止めに効くと書き記したところから民間薬として広まった。
中国の漢方には薬効が記されていないため信用されなかったが、よく効いたことから
“現の証拠”と呼ばれるようになった」
とのこと

余談ついでに、
ヒガンバナはアルカロイドを含み、場合によっては死にいたる有毒植物として有名だけど、
(そのためモグラなどからの害を防ぐために田の畔などに植えられたとも‥)
その昔食糧難の際すり潰して毒を洗い流してデンプンを食用にしていたようです。
 
どうして、洗い流すと毒が無くなるとわかったのか、
先人の知恵と最初に口にした人に敬意を表します。

本当に余談でした(^o^;)
 

 
 


撮影地:広島市佐伯区湯来町伏谷

  
 
 
 
 

次回は、稲田風景の予定です。
 

2012年9月15日

初秋の尾道 そぞろ歩き ~その四~

  
 
尾崎漁港を後に、
尾道の歓楽街“新開”方面に向かった。
 
 
今回の主人公は、ネコ....
 
 
歩いていれば汗ばむものの、真夏の猛暑も去り、路地裏で暮らすネコたちも心地いい季節の訪れを喜んでいるようにも見えました。
 
 
 
 
 
 
 
“かんざし灯籠”のある八坂神社の参道を我が物顔で闊歩、
テリトリーの巡回中なのか?


私を警戒するでもなく、
迷うこともなく、
路地裏へ入っていく。
 

追いかけて行くと......
 
 





















自転車が一台やっと通れるくらいの細い路地裏では、兄弟なのか、それとも姉妹 はたまた親子??、もう一匹良く似たネコが待っていました。

 
テリトリーの巡回結果報告中?.....です。





スタンドなどの集合ビルの入り口で出会ったネコ


植え込みの木陰でお昼寝中・・・




























こちらも
 
 開店前にお昼寝中の看板ネコ








こちらは・・・・

 本通り商店街で見つけた満面の笑みを浮かべてお仕事中の看板ネコ......



じゃなくて、
招き猫

2012年9月12日

初秋の尾道 そぞろ歩き ~その参~

  
“斉藤一夫”のお家(前回をご覧ください)を左手に通り過ぎ海に沿って歩く。
 
そこは漁港に民家が隣接する昭和の香り漂う海岸通りとなっている。
 
 
その距離僅かに100m少々...
 
今回はその漁港、尾崎漁港の近隣に暮す人たちです。
 
 
 
 
 
最初の写真、
通りに入ってすぐのこと、
甚平を着たちっちゃな子供が走り抜けていきました。
 
  
  
 海には流し釣りの船、
浮桟橋が散歩コースのわんこ、
そして
係留している船には漁具を手入れしている漁師の後姿も.....
 
 

  
 堤防の上では、サヨリを捌いている(尾道では“しごうする”と言います)
おじいちゃんとお孫さん かな?
 
『スグソコで釣った』 そうです。
 
サヨリと言えば干物が有名だけど、新鮮なサヨリは天ぷら、塩焼きも最高です。
 
 
お孫さんはサヨリのエラに寄生する虫(サヨリヤドリムシ)まで見せてくれました (^o^;)

(撮影にも快くご了解いただきました)
 


 
 
 岸壁には漁船に乗り込むための階段がたくさん設えています。
 

 撮影場所は、ここです。
 
 
 
 
 まだ、つづきます。
 次回は歓楽街方面へ
 

初秋の尾道 そぞろ歩き ~その弐~

  
尾道気の向くまま、足の向くままのそぞろ歩き
 

前回(~その壱~)の撮影場所から1~2分、
小さな雁木の石段を降りると沖堤防で囲まれた小さな漁港にでる。
 
そこで、
船釣りからの帰りなのか  数本の竿と重そうなクーラーを持った釣り人とすれ違い
私が 「チヌですか?」
って聞くと、
少し嬉しそうな顔で 「アコウ!」
と予想外な答え
 
広島方面ではまず釣れない高級魚で
ここ備後でも10年ほど前には幻の魚と言われていた。
 
私が思わず手を5~60cm広げて見せると
釣り人は 「30cmぐらい‥‥」
と控え目な返事
 
クーラーの中に納まっているアコウを見せて貰いたかったけど、
そこまでは言えないまま、釣り人は行ってしまった。

一度は釣ってみたいアコウ‥‥
釣り味、食味ともに最高の
5~60cm‥  いや30cmでもいい アコウ
 
  

写真はその漁港で撮った係留用の浮に留まりつつ
こちらを警戒している
ペンギンっぽい顔つきのゴイザギ
 

 
 
200mほど海岸沿いに歩いていると
映画『転校生』(昭和57年公開)のロケ地となった
尾美としのり扮する“斉藤一夫”の住んでいた家が見えてくる。
 
尾美としのり、と言えば
2010年尾道で大ブレイクしたNHKの連続テレビ小説『てっぱん』で
 寺の住職役で出演したのは記憶に新しい。
 
 
写真の左に写っているのがそのお家
セットとかじゃなくて実際の民家を撮影に使われたようで
現在もほぼ当時のままの様子で普通に住んでおられるようだ。
  
 
 
道路脇には漁業で使う手押し車や網などが
雑多に置かれていて尾道らしい風景が広がる。
   
  
 
 
撮影場所はここです。
 
  
 次回もこの漁港風景です。
 
つづく
 
 
 

2012年9月10日

初秋の尾道 そぞろ歩き ~その壱~

 
 
9月8日
高校生時代のプチ同窓会があった。
 
 
同窓会は夕方からなので、
少し早目の15:00頃 尾道へ到着し
海岸通りを3ヶ月ぶりのそぞろ歩き
 
 
 
『初秋の尾道そぞろ歩き』シリーズ最初の写真は
海岸通りのとある割烹旅館前での1枚
  
  (もちろん同窓会の開催場所ではありません。)
  
撮影場所はここ
 
 


これより、大林監督の代表作『転校生』の撮影地となった
尾美としのり扮する“斉藤一夫”の住んでいた家のある
尾崎本町の漁港方面へ向かいます。
 
 
 
 
 
つづく