撮影場所⇒『広島フォト散歩map:尾道海岸通り』
今週9/27から尾道を舞台にNHK連続テレビ小説『てっぱん』がスタートした。
尾道は、私の故郷。
物心つくかつかない頃から“てっぱん”にはすごくお世話になった。
もちろん“てっぱん”とは言わない。
お好み焼きのことを略して、“おこのみ”と言っていた。
近くにあったおこのみ屋さんのてっぱんは、せいぜい1~1.2m四方ぐらいで
焼方のおこのみ屋のおばちゃんを囲んで5~6名座れば満席状態で
昼時間ともなれば順番待ちとなっていた。
幼少の頃、母ちゃんから卵とお好み代金(20円ぐらいだったと思う)を貰って
喜び勇んで食べに行っていた。
当時は、おこのみのトッピング卵の持参はごくごく普通で、
時としては、余りものの冷飯を持って行き焼き飯も作ってくれていた。
お好み焼きもそうだけど、焼き飯もてっぱんで炒めると
自宅で作るそれとは一味も二味も違っていた。
それから、おこのみ屋には表紙も破け、ページの途中はおこのみソースで糊付けされ
ソースの茶色い染みの付いた古いマンガが必ず置いてあり、
そのマンガを読みながら、おこのみを食べるのが楽しみのひとつだったことを思い出す。
当然、てっぱんと口の間にあるマンガの上には、おこのみが何度かコテからこぼれ落ち、
更に糊付けページが増えることとなる。
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今日の一枚は、
『てっぱん』の主人公村上あかり(瀧本 美織)が、
祖母田中 初音(富司 純子)が尾道水道突堤から海に投げ捨てたトランペットを
海に飛び込んで拾い上げるシーンがあった。
その突堤かどうかはっきりしないけど、
突堤の海越しに見えるのが
村上あかりの住まいがある造船の盛んな島、向島です。
ソースで糊付けられたマンガ本。
返信削除マンガ本の入ったカラーボックス。
カラーボックスの上にはグラス。
その横に栓抜きがぶら下がった冷蔵庫。。
座席の丸い背もたれのないパイプ椅子。。
座敷はおばちゃんが横になるだけのスペース。
残りは、ダンボールが積んである。
おばちゃんはよく喋る。
未亡人と思われる常連がいつも隅に座っている。
客でもないのに座っている。
忙しくなると席を空け、おばちゃんの手伝いを始める。
キャベツは新聞紙に包んであって、その辺にある。
メニューにはないらっきょうとかが時々鉄板の横にある。
お好み焼き屋にはそんな法則があった。
と、思いませんか?
大番頭 御中
返信削除そうそう、そうそう、そうなんよ
いろんなことを思い出します。
壁掛けの煤けた首振り扇風機。
サイドメニューのところてん、かき氷。
手回しのかき氷機、木製の氷保管庫。
ちょっと贅沢気分になれたおこのみトッピングの四角い“いか天”。
オカメマーク「オタフクソース」のロゴが入った暖簾。
……
……
セピア色の思い出です。