2016年3月2日

『哲学の木』 ありがとう




美瑛を代表する木 『哲学の木』 が所有者の手によって倒された。


長年にわたりこの地に立ち続け、老衰期を迎えていたのは事実であったようだけど、
私有地でもある農作地に平気で立ち入る心無い国内外の観光客・写真撮影者 (そのような人は “カメラマン” でも “写真愛好家” でもない) に、所有者の方も断腸の思いで決断されたに違いない。



誰が名付けたのか 『哲学の木』
その傾いだ不動の姿に “なるほど!” と誰もが納得する絶妙なネーミングだった、
からこそ、尚のこと訪れる人・ファンも多かったのだと思う。



美瑛の観光マップに美瑛のボランティア団体「こぼら会」が発行している “びえいMAP” というのがある。
2007年に美瑛へ訪れた時に購入した “びえいMAP ” には、撮影ポイントとして 『哲学の木』 が大きく表示されていたが、数年のちに発行された “びえいMAP” には消されていた。

またその後にも、撮影禁止の立て看板を設置したり、木の幹に赤いスプレーで大きなバツ印を付けるなど対策を講ずるものの効果には至らなかったようだ。




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写真は2枚とも、2007年10月に撮影したものです。
(もちろん道路脇からの撮影)


それまで写真でしか見たことのなかった 『哲学の木』 でしたが、想像を遥に超えた大きさ、そしてその雄姿を目の当たりにし、感動そして喜びを隠せなかったことを今でもはっきりと覚えています。





現地に赴けば、いつでも逢える、と思っていた 『哲学の木』 でしたが……





ありがとう

そして

さようなら



2 件のコメント:

  1. う~ん、悲しい。。。
    人と自然。
    観光と生活。
    難しい・・・
    でも、やっぱり悲しい。。。
    共存できないものか???

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    1. テッちゃん
       ほんと、残念無念の一言です。

       『第二の哲学の木』を出さないために、美瑛町、美瑛町観光協会、そして美瑛町の写真家、観光客相手に業を成しているホテル・飲食店等々総力結集して、スローガンだけじゃなくてマナー違反の撲滅に向け具体的な取り組みをしないといけない、と切に願う次第です。
      青い池のライトアップなど(このゴールデンウィークには夜桜のライトアップもするそうです)観光客増を図ることも大切とは思いますが、農あっての “日本で最も美しい村” 美瑛ということをお忘れなく………よね ヾ(≧∇≦)〃
      現に『哲学の木』も元々は畑と畑の境界木だったそうです。


       ………  すいません。
       少々、興奮してしまいました m(__)m

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