2015年4月19日

井川の一本桜 2015



満開の与一野のしだれ桜から島根県に向った。

先日のこと、湯来町の竹下桜でライトアップ待ちでボーと桜を見ながら呆けているとき
地元の方から「三隅町の一本桜、大平桜はすごいヨ! 行ったことがないのなら是非行ってみたらええ!!」と薦められた。

で、与一野の後に行く気満々で調べてみたら、既に散っている様子の大平桜 (´_`。)
そこで近場を調べていると浮上してきたのが、ここ『井川の一本桜』

与一野から北広島町八幡を経由し国道191号から島根県道48号に入り、浜田市三隅に向け走ること1時間30分、途中離合も困難な道を抜けると谷間にひらけた小さな集落に着いた。

桜は小さな川のほとりに咲き誇り、樹の下にはベンチや丸太椅子、そして桜色の文字で『井川の一本桜』の立札(↓↓)、地元のシンボルとして大切にされていることがわかります。


*********************************************************************

そして、丸太椅子の横にこの桜の謂れが書かれていました。
そのまま引用させていただきます。


『その昔(年代不明)井川川対面側、山の斜面が崩壊してその先端がこの桜の木付近まで到達し、川はせき止められ上流は沼と化し、土砂を取り除いた時一本の桜が根付いていたそうです。
 対岸に見える2軒の民家はこのときの崩壊跡地にあるため、屋号を「大潰(おおづえ)○○」と言います。
 大潰とは大きな潰抜け(がけ崩れ)のことをいいます。』 


これを読むと
昨年の広島土砂災害のことがだれしも想起されることと思いますが、
この桜は災害を後世に伝えるための祈念樹だったのかも知れません。

美しい桜には、悲しい過去が刻まれていました。

*********************************************************************


さて、

ここに到着したのが16:30ころ、日もかなり傾き気温は一桁、予想以上に寒いかった。



桜の横を筆でなぞるように緩やかなカーブを描きながら昇っていく坂道がとても印象的でした。







当日(4/8)ライトアップがあるのかも判らないし、
離合困難な道を暮れてから走るのはなにより不安だったので18:00前に切り上げました。




広島県に入る前に日没を迎えることに。




撮影地は右欄の 【撮影地MAP】 をご覧ください。





次回は、『猪山中学校跡地のしだれ桜』の予定です。  



0 件のコメント:

コメントを投稿