季節は秋、熱中症の危険性も無くなりつつある今日この頃、
鍛えた足腰であれば楽勝であろうと高をくくって、
毎日のように見上げるだけの宮島弥山であったが急に登山をしようと思いついた。
実に7年半ぶりの弥山登山だ。
7年半前、カメラを首に掛け少々重い三脚は肩に担いでの登山。
ヒィ~ヒィ~言いながらも、紅葉谷ルートから山頂まで行き着いたものの、
その頃には、膝が大笑いし、来た道・階段を引き返す体力もなく、
ロープウェイで降りるという何ともロープウェイの快適さに喜々としながらも、
多少の不甲斐なさを感じた記憶がある。
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弥山登山ルートは4つある。
1つは、ロープウェイの楽ちんルート
残り3つが自力による登山ルート、
最短コースの“紅葉谷ルート”
中距離の“大聖院ルート”
最長距離、ちょっとマイナーな“大元ルート”
今回登ったのは大聖院ルート。
7年半前と違うのは、ルートと年齢とカメラ三脚が軽くなったこと。
大聖院までは町並みを見ながらのなだらかな坂道だった、が、
大聖院を過ぎてから山道に入ると同時に階段、階段、階段、………の連続
⇓⇓ のような階段が延々と続く

しかも、階段一段毎に高さが違う、40cmほどの高さの階段もある。
あっと言う間に足腰がヘロヘロになり、Tシャツ、鉢巻きにしているタオルも汗だくになる。

一段毎に息を整えながらの悪戦苦闘の道中、
登山道脇に建てられている丁数を刻んだ石(丁石)が目に付く。
帰ってから判ったことだが、
弥山参詣登山道に一丁<一町>(109m)ごとに設置された道標で、
一丁登るごとに聖地に近づくという弥山信仰に基づき建てられたようだ。
丁数だけ彫られた丁石が多いが、仏様といっしょに彫られているものもあり、
上の写真『一六丁石』は江戸中期に造られたものらしい。
この丁石、長い年月経過した現在、
丁石の設置場所が前後していたり、同じ丁数の丁石があったり、
台風などの風水害により行方不明となったり…で
“丁石ミステリー”となっているようです。
最近で言えば、平成17年9月台風14号の土石流により
いくつかの丁石が流され不明のままとなっています。
続く…