シロバナムシヨケギク
除虫菊の正式名称はそう言うらしい。
かつては蚊取線香の原料として栽培されていたが、その役目も終わり、
観光用としてごく僅かな場所で栽培されているだけとなり
“幻の花”とも言われてらしい。
幼いころ、夏になるとテレビから聞こえてきた
『*****の夏、日本の夏』
美空ひばりのあの声が昨日のことのように思い出されます。
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今日の写真は、その栽培地のひとつ
道路脇の駐車場に車を止め、なだらかな斜面をゆっくり
約5~10分、ウグイスなど小鳥の鳴き声を聞きながら3~400m農道を歩いて行くと
除虫菊で真っ白く染まった栽培地に辿り着きます。
名前に見合わず、マーガレットのようなかわいい花です。
花粉が好物なのか、たくさんのカナブン(コガネムシ)がきています。
段々畑の斜面に設けられた幅30~40cmの曲がりくねった道を100mほど登ると
白い絨毯のような花畑が目の前に広がります。
カナブン目線で下界を見下ろすとこんな感じ
アリ目線で見上げるとこんな感じ
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来た道を引っ返す途中、農家のご夫婦にお話が聞けました。
50年ほど前には、島の斜面一面に除虫菊が植えられ、
また向いにある佐木島にも渡って栽培し、
満開になると見渡す限り島全体が真っ白く染まっていたそうです。
(上から3番目の写真、左側の斜面もびっしりと植えられていたとのこと)
現在では、その耕作地も竹林や雑木に変わってしまい、
今では想像もできない、と往時を懐かしむように景色を眺めておられました。
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